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地名(温泉名)/玉川温泉
住所/〒014-1205 秋田県仙北市田沢湖玉川
名称/ 玉川温泉
電話/TEL: 0187-58-3000 FAX: 0187-58-3005
ホームページ/http://www.tamagawa-onsen.jp/
交通/東京から秋田新幹線(所要時間約190分)で田沢湖下車。
田沢湖からバス玉川温泉下車1時間20分位。(最終は15時15分発)
動機/以前よりガンを初めとする難症の方に改善効果が高いと有名であったため。会員(「氣道」協会)の方も数多く訪れ、今月の頭には看護婦の方が行かれ「先生にも絶対オススメ!私は、そこの別館に診療所(玉川温泉研究会付属診療所)があって、そこに転職しようと思って聞いたのですよ!あいにく求人はしていなかったのですけど…」とまで仰られたので、健康指導者として整体指導者として、そして温泉ソムリエとしても、これは時間を作らなくてはと思い、20年越しにようやく行くことにした。
玉川温泉の歴史/
806年、焼山噴火により温泉が誕生、1680年に温泉が発見され、硫黄採掘場として開発。
明治17年、湯治場としての許可所得。(旧名、鹿湯、渋黒沢温泉。鹿が足の傷をこの湯で癒したことが名称の発生だと言う。)
大正11年、北投石が天然記念物に指定。昭和9年、玉川温泉に改名。
昭和17年、玉川温泉研究会設立。
(医学関係では東北大学、岩手医大、弘前大学etc.理学関係では東京大学、東北大学、秋田大学etc.で研究を委託し、この玉川温泉関連の研究によって、既に12名の医学博士が誕生している。
その結果、霊場の名声が高まり、数多い温泉の中から「国民保養温泉地」の指定を受けている。)
昭和31年この近辺(八幡平)が国立公園に指定。
平成10年、新玉川温泉open。
宿の簡単な説明/旅館部162室(うち洋室33)。自炊部72室。(自炊部は4/20~11/20までの営業。4/1~4/10は補修工事のため全館休業)
入ると病院のような感じ。部屋の雰囲気は老人ホーム的。
(実際、ご老人や慢性病の方が多く、40代以下の方は少ない。)
なお玉川温泉の宿はどこも冷房は無い。
チェックイン&アウト/午後3時~午前10時
接客(接客が宿泊者(湯垢離(湯治)客)には一番のポイントと思い、湯質の項よりも前に位置している)/△○
温かみはある。ただここは湯治場であり宿ではないので、その意味では○である。
客室/△×(湯治場という意味では○)
音 (聴覚)/△
景観 (視覚)/×
雰囲気 (触運動覚&内覚)/×△
トイレ/△×
寝具(寝心地)/△○(ベッド)
(泊まった部屋/西館601。風呂場までの距離→×
※【重要情報】 → しかし、どうしても入りたい時には部屋から遠くとも関係は無い。
だからこそ近いほうが良いのだし、また、一回にまとめずに、体の要求に合わせて細めに入ることも出来る。
どうしても入りたい湯は近場が嬉しい、ということであり、逆は真成りにくい、という事である。
ここでは、矛盾ある表現のままにしておくが、ここに風呂場との距離以外の様々なことに対するポイントもあることは、求道者(氣道家)ならお分かり戴けると思う。)
周囲/○
バスでここの周囲に近づくごとに身体感覚がグラーッと変わる。
次第に硫黄臭がし始めると、頭の中まで浸透してくる。
箱根の大涌谷より匂いは弱いのに、匂いというのではなく、また皮膚を通してではなく、身体そして何より内体(感覚的身体=潛在意識)に直接くる。
…というよりも、ここの土地の中に身体が完全に染まっていくのだ。
(後で宿の人に伺うと、実際、ここではTVなどの機械類はすぐに腐食して壊れてしまうのだそうだ。そのためTVは毎年取り替えるとの事。
携帯電話もすぐに故障してしまうらしい。
自然度/○
良い場所(イヤシロチ)?/◎ & ××
これは大涌谷同様、ここが強烈な場所でありイヤシロチであることは確かであるが、同時に猛烈なる毒をも感ずる。
いわゆるイヤシロチという天国的な場所ではない。
かと言って、毒をもって毒を制する、と言えば、やや語弊がある。
真の意味での地獄である。
つまり、本当の地獄とはこのような更生する力を強力に与える場所なのではないか。
氣道を歩む者(氣道家)である私にとっては、氣道の一方の側面である原則1の方向とも言える「鬼の道(鬼道=氣道)」に相応しい場所である。
風呂/ ◎(5重マル)
白湯、ぬる湯、あつ湯、打たせ湯、露天湯(別泉質pH2.04)、上記湯、箱蒸し湯、寝湯など、9つの風呂がある。
湯治場らしく、真剣に湯を味わっているのが非常に好感持てる。
今までのどの宿以上である。
まるで全員が湯感(湯が、体にどのように影響を与えているかを感ずる事)をしているようだ。
見渡せば、古い木材の大きな風呂場なので、一件、時代劇(座頭市etc.)の世界にそのまま入った錯覚、否、錯覚でなく映画の中にそのまま居る感じとなる。
(タオルは風呂場?→×。バスタオルも部屋になく売店で購入となる。)
湯質/◎(人によっては五重マル以上)
いやいや中々のもの。
やはり温泉は、その土地で出るものが良い。
ここは300数十メートル引いているだけだし、何しろ、この土地に来るだけで気体の温泉に入っているようなものだ。
それが濃く抽出されて湯になっている、という感覚。
故に内体(感覚的身体=潛在意識)は、入っても最初はさほど変化なく、それよりも物理的身体への影響が大きい。
そしてそのうち…ジワジワと、そして加速度的に、内体にも来る。
それは湯から出た後もである。
変な譬えであるが、激辛の湯である。
ここは強酸性泉だけでなく放射能泉としても有名であるが、人工の放射能が有害であるのに自然の放射能は非常に免疫力を上げ、良い部分を伸ばし、悪い物を排泄する、とも言うが、酸性ということでも、そんな感じがする。
以前も、かなりの強酸性の湯を人工的に作って入浴したが、この感触とは「全く」異なる。(肌へのピリピリとした刺激は確かに共通するところはあるが。)
温泉ソムリエの端くれ故、様々な湯宿で、どの成分がどのように体に実際に体感として作用するかを感じ、成分表と照らし合わせるごとに、
「成分表に銘記されていない部分での効果」があることに気付く。
もちろん、それは源泉から風呂までの距離とか、循環システムとか、加水の水質とか、そういう当然の問題は省いてのことである。
科学で分析出来ない何かがやはりある、と思う。
多くの温泉に集中的に行き、それを感ずる。(…といっても2年間に100程度であり、しかも神奈川ばかりであるが。)
私も最初は分析表を馬鹿にしていた。
自分の感覚のほうが正しいと。
しかし、湯感と分析表を繰り返し眺め感ずる作業を続けてゆくと、感覚も育っていくのである。
分析できないものはあると思うが、それだからこそ分析できている部分も重要視したいのである。
そして、その事は、私の行なっている整体やヨーガ、そして東洋医学だけでなく、西洋医学もそうなのではないか、と思う。
たとえば、「貴方はB型肝炎ですね。」と言えない観察力の人は、やはり西洋医学的データと自分の掌との感覚との照合が出来ていないのである。
打たせ湯で「玉川温泉滝行」も行い、蒸し風呂(玉川温泉サウナ)も味わったあと最後に100%源泉に入っていると、まるで『砂療法』のように、皮膚がチクチクする。
もともと強酸性なので皮膚がチクチクし、そして数日位たつと水泡が出来、体内の毒素、老廃物が排出されると言われてはいたが、この感覚はまさに「砂療法」と酷似している。
虫がいるのでは、というような感覚も、痒くなり方も同じで、まあ強酸性だからそのように皮膚に刺激があるのであろうが、それでも身体のオ血(オケツ)のある部位や、それに連動する部位が特にチクチクするのは「砂療法」同様で面白い。
「砂療法」がガンに特効があるのと同様、ここ玉川温泉もそうである、というのは、どうも同じ原理が働いているのだろう。
確かに、その位の「湯力(ユリョクと言うよりユリキと言いたい)」が、この湯にはある。
(なお肌がチクチクしたりする場合の処置については下記「玉川温泉皮膚炎」の項で書こう。)
露天という他からの引湯である濁り湯も良い湯で(もしかしたらバスで途中にあった温泉か、それとも近くの後生掛温泉か?)、それだけでもかなりの湯治効果がある湯であった。
初めての方は、その湯を活用しながら(サンドイッチにしながら)、50%、100%その他入ることをお薦めする。
効果が倍増する。(なお、この湯は新玉川温泉には無い。)
特に皮膚がカブれた方には優れた皮膚蘇生効果がある。
他にも様々な発見があったが、細かい点については、読者のニーズではなく、単に健康指導者としての発見であるので、他の湯宿同様、ここでは割愛する。
ともかく、これでガンの方を初め、その他の方にも適切なる玉川温泉の紹介が出来そうである。
また、湯治自体についての発見もあり、やはり来て良かったと思った。
(ちなみに、本当は草津にしようかと思ったのであるが、一人0リングテストetc.の身体体話法の結果がここのほうが良かったため行くことにしたのであった。)
さて、私感はここまでにし、様々なデータを掲げることにしよう。
〔玉川温泉の特徴〕
pH1.05と極めて酸性が強く、遊離塩酸を多く含有。
温泉が98℃の熱水で無色透明、硫化水素臭がある。
1ケ所からの温泉湧出量(9,000㍑/分)は日本一。
各種細菌類に対し、強力な殺菌力を発揮する。
温泉水や湯華、土砂などに微量の放射能を含有。
特別天然記念物「北投石」(ラジウムを放射)を生成、産出。
※源泉100%掛け流し(消毒&循環&加水&加温無し)
※いつものように、風呂場の着替え場所に掲げてあった「温泉分析書」を書き写したものを、以下記載する。
・源泉地、源泉名→玉川温泉(源泉名、大噴(おおぶき))
・泉質→ 酸性-含二酸化炭素・鉄(Ⅱ)・アルミニウム-塩化物泉
・源泉温度→98度。(つまり熱湯)
・湧出量→9360リットル/分(!日本一)
・pH.→1.05 (!)
・密度→1.0033(20℃/4℃)
・無色透明、酸味と硫化水素臭と酸味を呈する。
・陽イオン(総量842.5ミリグラム)
→水素イオン89.5、リチウムイオン<0.1、ナトリウムイオン66.2、カリウムイオン34.7、
カルシウムイオン157.5、マグネシウムイオン52.9、マンガンイオン2.5、ストロンチウムイオン0.4、
第Ⅱ鉄イオン161.5、第Ⅲ鉄イオン<0.1、銅イオン1.7、アルミニウムイオン275.1、
アンモニウムイオン10.3、亜鉛イオン、バリウムイオン0.2。
・陰イオン(総量5,763.1ミリグラム)
→フッ素イオン86.7、塩素イオン4,166.0、臭素イオン13.0、ヨウ素イオン4.4、
チオ硫酸水素イオン0.7、硫化水素イオン1,117.0、硫酸イオン372.2、硝酸イオン3.1。
・遊離物質→メタケイ酸388.6、メタホウ酸201.9、メタ亜砒酸5.0,リン酸4,0、
硫酸251,6、遊離二酸化炭素3,160.0、遊離硫化水素1,1。
・微量成分→総砒素。
・溶存物質(陽イオン、陰イオン、他。つまりこれがガス性のものを除いたものだろう)→7,456.7mg/kg
・溶存ガス成分→3,161.1mg/kg
・成分総計→1,0617.8mg/kg
・蒸発残留→4140mg/kg
・分析年月日→平成17年11月24日。
★飲泉についての記載。
「温泉飲用の一回の量は、一般に100mlないし200ml程度とし、その一日の量はおおむね200mlないしは1,000mlまでとする。ただし、当温泉の最大許容飲用量は18mlである。」との事。
★岩盤浴についての記載。
自然研究路脇岩盤一帯、または周辺の地熱のある場所(但し、立ち入り禁止区域は除く)にて、1回30~40分程度(1日1~2回)。
※玉川温泉と言えば岩盤浴が思い浮かぶ人も多いほど、ここの岩盤浴は有名である。
ゴザとバスタオルを持参(夏場は日傘も)して行なうが、ここの宿で購入できることは別記した。
岩盤浴が出来る地帯は、非常に大地の氣(エネルギー)が活性化して、まるで噴火口近くのようだ。
露天混浴風呂もあり、足湯や入浴をしている人もいる。(湯質はやや白く濁り酸味は無かった。露天の湯と同質か。)
ところどころから「プシューッ」という大きな連続音と共に白い湯氣(硫化水素ガスか)が吹き出している情景は圧巻で、周囲の茶色の岩(北投石)と植物の緑、青空の色合いは美しい。
源泉の出る大噴は、ゴボゴボと大量の湯が勢い良く噴き出ており、その近くで岩盤浴を行なう人もいる。
また、わざわざ岩盤浴を行なわなくとも、岩や地面に坐るだけでも、かなりの氣が浸透してくるし、この周囲を歩くだけでも、かなりの蒸気浴が出来る。
夏場だだっため、温かい岩に肝臓や腎臓を当てると、程良い温石(おんじゃく)療法が出来た。
内感すると、まるで湯の中にいるようだ。
まさに激辛の癒し場である。
※【極秘スポット】→ これについては書くのを迷ったが、公開してしまおう。
岩盤浴の場所を奥に歩いていくと、もう岩盤浴をする方はいなくなり、再奥地点に小さな川があった。(焼山と後生掛温泉に行く山道案内がある所。小さな橋もかかっている。)
青白く綺麗な水が流れており、「もしや…」と思い、川淵に降りて、手を川につける。
やはり…。
温泉なのである。 しかも、41~42度位のちょうど良い温度。
思わず、すぐに裸になりたくなるが、たまに通る方もいるのと、宿に早く戻りたいため断念するが、翌日、新玉川温泉に宿泊してみると、そこには露天の湯(濁り湯)が無い。
体はその湯を欲し、玉川温泉との相乗効果を求めている。
そのため玉川温泉(宿)まで行き、露天の湯に入ろうか、と思ったところで、この川のことを思い出す。
涎が出そうな気持ちのまま岩盤浴のところまで行き、更に奥へ。
川が見える。少し上流で人に見られそうも無いちょうど良いスポットを見つける。
温度を確かめ、すぐに裸になり、足を入れる。
非常に良い湯である。
ところが、川底は泥で底無し沼のように足が入っていく。
少し恐怖を覚えたが膝位のところで底に届く。川が白く濁る。
泥ではないのである。
灰色の湯の華なのである。
素晴らしい!
数十センチもつもった湯の華と湯の中に体を沈める。
ほんとうに気持ちが良い。
内体(感覚的身体=潛在意識)が、まさにこの湯を求めたかのように、湯を吸収する。
2、3分入ったところで、さらに上流の流れの強い所で湯の華が溜まっていない場所に移動し、再浴。
湯感が異なり、これまた素晴らしい。
合計7分程で出て、足湯をしつつ体の火照りを冷ます。
極楽スポットである。
湯質は白濁無味無臭で、酸味も無く、マグネシウムの多い単純硫黄泉と観る。
露天の湯以上に玉川温泉との相性が良い。
数分間の入浴で、体感が全く変わってしまった。これでまた玉川温泉も吸収できる。
岩盤浴をされる方も、その後でこの湯に入れば効果は少なくとも100倍は違うと思った。
ここは秘湯中の秘湯である玉川温泉の中での更なる秘湯と言えよう。
玉川秘湯(タマガワマルヒトウ)と名付けた。
温泉力/◎(5重マル以上)
私感は前項に書いた通り、以下、当宿のホームページより転載しよう。
(1)浴治
1、リウマチを含む神経系統の疾患に対する効果
入浴初期(3~7日目)には、副腎皮質機能の低下により、一時的な症状の悪化がみられますが、次第に温泉浴の効果が現れ、副腎皮質機能の亢進による症状の改善・治癒がみとめられます。
副腎皮質機能の亢進→ステロイドホルモンの分泌を高め自力治癒を促進。
血圧等循環器系統の疾患に対する効果
玉川温泉は、高い血圧を下げ、正常血圧には余り影響を及ぼさず、低い血圧は逆に上げるといった循環器系に好ましい調整作用があり、血中コレストロールの増加並びに血管に対する動脈硬化を抑制する効果があります。
脊髄性並びに脳性小児麻痺に対する効果
脊髄性小児麻痺においては、調査事例中半数が筋電図でみると、放電間隔は狭くなり、また振幅の増大が認められるなど明らかな筋機能の増強が確認されておりますが、45日間以上の長期浴治が前提となっております。
脳性小児麻痺においては、調査事例中6割に患肢筋力の増強、首のすわりの軽減、這行及びつかまり立ち方の好転、体動の円滑化、痙攣化・言語状態の好転など目立った効果のあることが明らかになっております。
しかしながら、これらの病気は、整形外科医、内・小児科医、精神・神経科医、温泉療法医などの協力が必要不可欠となりますのでご承知おき下さい。
貧血症並びに白血球減少症に対する効果
赤血球数・血色素、白血球数の増加並びにその持続がみられるなど、造血臓器を刺激し、その作用を賦活調整する働きがあることがわかっております。放射線業務などに従事されている方にとっては、良い保養・療養泉になると思われます。
皮膚病に対する効果
白癬症、ウイダール苔癬、慢性湿疹、腫症などをはじめ、いわゆる慢性の皮膚病に対してかなりの効果が期待できます。水虫も7~10日間の湯治で完治した事例もあります。
生体の免疫力・抗菌力の増強、健康増進に対する効果
湯治3~5日目頃に一時的な抗菌力の減退があるものの、温泉浴を続けていくに従い、次第に抗菌力が増大し、10日目頃には温泉浴開始前の1.5~2倍にもなることから、身体の防衛力増強や治癒力の増進など好ましい効果が期待できます。
肝機能の活発化に対する効果
肝臓の機能に重大な影響を及ぼすビタミンB2の代謝面からみると、湯治3~5日目では数値が減少して肝機能が一時的に減弱するものの、温泉浴を続けていくうちに増加に転じ、肝臓の代謝が活発化していきます。
疲労回復に対する効果
入浴開始数日後から身体の疲労は回復し、体調が良くなり、細胞亢進状態になることが立証されております。
但し、度を越した入浴(回数・時間)は逆効果をもたらしかねませんので、適度な入浴をお薦めします。
細胞の活発化と若返りに対する効果
身体の具合や調子などに及ぼす影響をみる皮膚導体内抵抗を測定の結果、細胞活動の亢進により、あたかも老人の皮膚が若い女性の手の甲のようになる作用を起こし、結果的には体調をよくして若返らせる働きがあります。これは、玉川温泉浴治効果の中でも特筆できるものといえます。
(2)飲用
温かい温泉水の効果
胃粘膜の血管を拡張し、吸収を促進して胃の運動や分泌を抑制するため、胃潰瘍、胃酸過多症、慢性下痢症、慢性胃炎、胆嚢疾患、慢性肝炎などに適応性があります。 また、新陳代謝を活性化させる作用があるところから、糖尿病にも効果があるといわれております。(腎不全などを併発されている場合はお控え下さい。)
冷たい温泉水の効果
胃腸の運動や分泌を高めるため、胃酸減少症、無酸症、便通などに効果があるほか、鉄もイオン化しているため吸収もよく、鉄欠乏症貧血にはより効果が認められております。
※なお飲泉は風呂場でしか出来ないが、その紙コップに湯(50%のものである)を入れ、客室まで持ち帰り、客室でも飲泉をした。(後で、氷水の項にも書こう。)
※なお、上記以外にも糖尿病などの新陳代謝疾患、梅毒性疾患、慢性淋病にも効果があるとチラシに記載されていた。
※【重要情報】→ ここの湯は目にも良い。
入浴時に顔を拭った時の湯が目に入り、滲みて痛かったが、水1・源泉2の割合で洗顔&目も洗うと、眼病にも効くと言う。
(ちなみに水3・源泉1位だと、あまり効果が無いと言う。)
※【重要情報】→ なお、薄める時には、水に源泉を入れる。(そのほうが成分が濃くなる。)
(3)蒸気吸入
蒸気に含まれる微量の硫化水素ガスの吸入により、気道の繊毛を刺激し、粘膜の再生を促進させて、気管支炎や風邪、喘息などに効果があります。 浴場内の「蒸気湯」「箱蒸し湯」の利用のほか、源泉付近の散策や岩盤の利用により蒸気吸入の効果が得られます。
※チラシには上記以外に軽症並びに回復期の肺結核、慢性咽頭炎及び咽頭炎にも効果があると記載されていた。
※なお、玉川温泉特有の湯あたりもあるとの事で引用する。
「玉川温泉皮膚炎/
入浴していますと皮膚に湿疹のようなブツブツが出来ますが、この皮膚炎を「温泉皮膚炎」と呼んでいます。入浴3日目くらいで皮膚炎が発生しますが、個人差がありますので、1週間以上経過しないと出てこない場合もあります。
この温泉皮膚炎は、表皮そのものよりもむしろ表皮下の乳頭層、乳頭下層に変化が生じたもので、他の温泉でみられる皮膚炎とは趣を異にする玉川温泉特有のものです。
一般的には、入浴時にヒリヒリ感じる程度で、発生10日前後でピークとなり、その後次第に減弱し、入浴を続けていくうちに自然に治ってしまいますが、痒み・灼熱感などを強く感じられる場合は、入浴を控えて館内の診療所(看護師)へご相談下さい。休浴、かけ湯・露天の湯使用などの措置で回復に向かうケースが殆どですが、稀に肌に合わない方もいらっしゃいますので、その場合は看護師の指導に従って処置を施すようにして下さい。」との記載もあった。
※【重要情報】 → 皮膚の弱い方、敏感な方は最後に100%の湯で出ないほうが良い。露天の湯か、場合によっては掛け湯をして出ると良い。
(その場合は、本当は近く(15キロ)の志張温泉か赤川温泉または蒸の湯温泉の熊の湯か東トロコ温泉に行って2時間毎に3回位入浴すればビックリするほどブツブツが治ってシミなくなる。一泊するのが最良。
(露天の湯も回数はかかるが有効で、試してはないが、玉川温泉近くのバスで帰る途中の新鳩の湯も良いのではないか、と思っている。あるいは湯治家が大事にする「仕上げの湯(泉質の柔らかい湯で肌を安め湯治効果を増す)」としても良いのかもしれない。)
また売店で販売している練り湯の華を患部に塗るのも有効。)
なお100%の湯は1990年代位に出来たもので、それまでは50%くらいに薄めた湯だけだったそうだ。
(どうも昔の本(世界の奇跡 玉川温泉etc.)を読むのと体感(湯感)が異なるので、看護婦はじめ色々な方に伺ってみたところの情報である。なお、前著は必読書である。
そのため余計惑う訳であり、またここの看護婦に聞いても却下されたり辻褄が合わない事があった。)
たとえば、敏感な方でなくとも、100%の湯では男性では陰のう部、女性では乳首etc.皮膚の薄い処にチクチクなどの過敏が出るのは当然なのである。
この事を言っている書物がないため、ここで敢えて言及させて戴いた。
確かにオ血の所がチクチクとするのであるが、それと過敏部との兼ね合いの判断が必要と言うこと。
そういう不明な点があるため、ここに氣道指導者(あるいは整体指導者)がいるといいと思う所以。)
※また、宿のパンフでは、玉川温泉における温泉療養として、
①気候刺激(気圧、酸素分圧、森林浴)
②泉質刺激(強酸性泉)
③入浴による物理小夜。(浮力、圧力、温度)
④度熱による温熱効果(岩盤浴)
⑤精神的ケア(情報交換、励まし合い等)
の総合的作用により、様々な事情で弱くなった自己の治癒力を本来の姿に復元させ、またこれを更に強化することで、体を健全な状態へ戻すことが目的です。」
…とあった。
部屋食/×
別部屋食の感じ/○
朝夕食とも食堂。いずれもビュッフェ(バイキング)形式で、料理には「カロリーと塩分」を表示。(誰も見ていないのが面白い。)
また、ご昼食も同会場で単品メニューから好きな品を選べる。 (夕飯にもラーメンとかあったらなあ。なお、夕食は、17:30~20:30。)
・ただ、バイキングは、残ったものをどうするのかと考えると哀しくなってしまう。
自分が食べるのに必要なもので、多く取り過ぎないようにしているが、残ったものは、賄いの方々の口に入るのだろうか。
ただ捨てるとなったら、余りに哀しい。
(別場所の場合→ 喫煙/×)
食事/△○
玄米混じりのご飯は美味しい。
食事場についても、上記風呂場の如く見渡す。
殆どの方が、「なぜ、あなたの体の声を聞かないの? 本当にそれが欲しいの?」と思ってしまう。
そして、耳から声が「私はガンの末期で…」「黄疸の状態が今…」「血糖値がまだ…」。
これだったら、ビュッフェ(バイキング)で無いほうが半分の方には良い。
その意味では、箱根「羽衣」の湯治スタイルは、ここよりも良い。
玄米菜食だからという意味ではない。
それ以上に味わおうと思えば同じ敷地内の天山のレストランに行けば良い。
分けられているところで、自覚ができる。
料金が二泊目、三泊目と安くなるのも、湯治をきちんと行なうこと潛在意識的にも助長する。(特に現代人(腰椎5番型)にとっては良いシステムだろう。)
ビール/△
まあ、湯治場なのでビール党の方は、あるだけで満足しなくては、だろう。
自販機、特に大浴場前の自販機にはアサヒやキリン以外にもサッポロまで売っている。
食堂には瓶ビールも。
冷凍庫/△(冷蔵庫内。そこに缶を移動して冷やす。○)
(氷)水/◎
※【極秘情報】→ フロントに頼むとゴッソリと氷をくれる。
これで、いつもの氷飲泉が出来るというもの。
せっかく玉川温泉にいらしているので、部屋で飲泉したい方で、冷たい水が好みの方は、この手法があることを公開してしまおう。
(飲泉のところで書いたように、風呂場でしか飲泉は出来ないが、その紙コップに湯(50%のものである)を入れ、客室まで持ち帰り、客室でも飲泉をすることはできるのである。そのため、最後の「今後」の項でも、ペットボトルetc.を持参することを薦めた。)
金額/△○
・旅館部
和室(四畳半)8100~13500円
(六畳古いタイプ)10200円
(七畳半古いタイプ)12300円
洋室(トイレ無し)11700円。(トイレ・TV付)12500円。
(ここでは温泉宿の基本である二人&夕朝二食付きの料金を紹介させて戴いている。2007年8月調べ)
(一人/○ 相部屋8400円。
和室 12300~13300円。
洋室 13000~15000円。)
三人 和室(六畳)8100円。(八畳)9600円。洋室は12500円で一人エキストラベットか布団。
四人以上 和室八畳8100円。 洋室旅館洋室は11200~12000円。 和室は12800~13800円である。
通信環境(インターネット環境etc.)/××
総合評価/◎(湯治としては五重マル以上)
※【重要情報】 → なお、電話で予約する際、「ゴザとバスタオルはご持参ください。」と言われるが、私のそのため、ゴザを購入するために探し回ったが、実は、ここの売店(本館C棟一階)で売っている。
〔癒し宿(=「氣道」で言う『心身の文法』の原則0)評価〕
●心身の疲労を取る落ち着く「癒し宿」(すなわち『落ち着き宿』度→○
(その中でも〈落ち着き宿ではなく〉、心身がリフレッシュされる『転換宿』度→◎以上)
〔元氣宿(=同原則1)評価〕
、
●今後の夢がどんどん出る「夢宿」 (すなわち『発想宿』)度→△×
(その中でも〈発想宿ではなく〉、企画&実行力になる『実行宿』度→×△)
(私にとっての理想の宿度→○)
連続湯治(どのくらい連日で入っていたいか。)/◎
私が入りたい、ということでなく、ここで整体(もちろんヨーガその他も)をしたいものだ。
難症の方への「氣道」的総合アプローチとなるが、いつか、たとえ私で無くとも、そのような動きになっていくに違いない。
なお、宿のパンフでは、
「一般に、3日一巡りと云われ、三巡り即ち9~10日間位が普通の滞在期間ですが、効果を充分にあげるためには2~3週間が適当であると云われております。
但し、強酸性の温泉で、尾羽だへの刺激が強く、体力の消耗も激しいため、初めての場合は、3日~1週間位の「お試し湯治」で温泉がご自身に合うかどうか様子を見られたほうがよろしいでしょう。」
…とあった。
然りである。
ただ、どの病も転地療法が効くということ、そしてまた、それ以上に、病の殆どが家族や友人を含めた近親の者との人間関係から生れる、ということを考えると、実は、ここでなくとも数時間の電車と一時間以上のバスに乗られた「僻地」に一週間以上隔離させて戴ければ、大概のホメオタスシス(恒常性)は正常になるのである、ことも少し辛辣だが付記しておこう。
そして、「玉川温泉」という暗示効果もあるのだろう、という事も。
(なお、暗示効果だけでなく、この湯が凄い薬効があるという事実は、念のため書いておく。)
話を戻し、上記を書いた後にも再度、この湯に入り、いらっしゃる方々を観察する。
ここで難症の方は4割程度、慢性疾患はそれ以外に3割という感じである。
湯治だけでは救われないのでは、という方も多かった。
おそらくは、この方はずっと玄米菜食を行い四十年以上、そしてそのためにガンになったのではないか、と思われる方もいた。
(実際、ここで無くともそういう方は割と多い。悲しいことだ。本人はガンになりたくなくて、その食事を続けていたというのに。しかし、その発想自体が誤っていることを知らねば、たとえ、ここの湯が玄米の代わりになろうとも、救われることは無いであろう。
ちなみに私は玄米否定者でないことはもちろんである。どちらかと言えば玄米信奉者である。
ただ、桜沢如一はまだしも楢崎皐月の理論に関しては、残念ながら現在の日本人に於てはそのまま通用しないことは事実である。
今やガンの方を初め難症の方は特にであるが、一般人であっても、玄米が体に合う方は少ない。五穀米も合いにくい。(たとえ合ったにせよ、本人が食べるのは、ウルチではなくモチキビ、モチアワなど「モチ」が入った血をドロドロにするほうの五穀米を食べていることが90%以上であった。)
合うのは7分づき程度に自然押し麦を加えるのが非常に多かった。
食事のことだと切りがない。
話しを戻し、食事にとらわれないよう、健康にとらわれないよう、と言いたい。
本当に美味しく食事をし、美味しく、この湯を味わう時、健康とは別の門が大きく開かれるであろう。
そして、それこそが、真の健康の門である。
(またその時こそ、巷で言う健康というオマケが最大の大きさ、と形で手に入ることであろう。)
ともあれ、ここの場に話を戻せば、いかにして、氣道のmethod(自動運動や呼吸法、野口整体やヨーガ、内観や瞑想その他)を、ここ玉川温泉(宿)に導入出来るのだろうか。
様々な意味ですぐには難しいとは思う。
しかし、たとえ今すぐには無理にせよ、いずれこの場は癒しの土地、氣道(自然な道)につながるようになって戴きたく思うし、ぜひそうしたく願う。
(今月、ここで働きたいと言っていた前述の会員(看護婦)の方に今後相談する。)
今後/○△
新玉川温泉かそよ風に宿泊かもしれない為、このような評価にしたが、長期滞在をするなら、自炊も良いだろう。
※【極秘情報】→ 上記(湯質や氷水の項にて)したように部屋でも飲泉することをお薦めする。(ただ大浴場からバランスよく紙コップを持って来なくてはならないが。)
そのため、ペットボトルをご持参することをお薦めする。
源泉が高温のため、できたらプラスチックで無いほうが良い。(まあ、どなたかのように飲んだ空き缶を持って代わりにすることも出来るが、万人にはお薦め出来ないであろう。)
・なお、夜食が食べたい方(夕食時間が遅い方)は、タッパを持参されなくとも、売店でタッパの代わりになる物が購入出来ることを付記しておく。
お薦め度/◎
なるほど万病に効く、というのもあながち嘘でない、この湯の特異な特徴と湯力を味わえた。
まさに【砂療法】の湯治版である。
なお、湯治(湯垢離)目的で無ければお薦め度は△。
健康指導者は◎。
湯治(湯垢離)目的の方は、あらかじめ玉川温泉についての本を一読することをお薦めする。
(その中でも「世界の奇跡 玉川温泉 阿部眞平著 鹿角タイムス社」は、ここに来ない方にも一読の価値はあろう。)
その上で、上記(特に※【重要情報】)を再読して行かれたし。
なお、疾患のある方は、出来たら私の整体(個人指導)時に仰って戴き、それによってお薦め度合い、入り方のその人に合わせた注意などを申し上げたい。
★なお、私の整体についてはmail@npo-kido.comか045-261-3300(氣道協会事務局)までお問い合わせ願いたい。
※宿泊予約の際、私の名か「氣道」協会と言って戴いても構わない宿かどうか?/(あるいは宿泊時に?)○
いつの時点での評価か?→ 2007年8月
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